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重松清「隣人」P17の抜粋。 [全国のメディアより]

「農地用地として補助金のを受けて開発されたため転用ができず、主たる産業はない」(町役場産業課)というものの、児島湖沿いに農地が広がる風景は、どこか日本人離れした雄大さを感じさせる。ちなみに農地の涯に地平線が見える場所は全国でも秋田県八郎潟とここ灘崎町の二カ所しかないのだという。〜中略〜彼の生家は、山沿いの集落にある。干拓が始まる以前からの、いわゆる旧集落である。もちろん彼が当時を知るはずもないのだが、かつては漁村だった故郷が干拓によって農村に変わってしまったという〜中略〜人為的につくり変えられた故郷〜漁村としてのアイデンティティを喪失してしまった故郷。」これは重松清「隣人」p17の抜粋。
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