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岩本ナオ著「イエスタディ・イエスタディ」p40の「ため池」 [全国のメディアより]

小麦ちゃんのお家は岡山県雨無村川張。雨無村なので「ため池」がいっぱい。雨無村全体で10数湖はある。すべて民家集落の後方、山の麓におのおの控えている。決壊でもしようなら大惨事だ!考えたことなかったけど。そしてこの主人公小麦ちゃんの地、川張地区には3つ。小麦ちゃんアンド多喜二が傘をさして立っているところ、たぶん清水寺奥、秋葉神社下のやや小さめの「ため池」1つ。そして私のお薦めその「小麦ちゃんため池」の西に一つ山を挟んだ2つの大きめの池だ。我ら隣村の彦崎部落民は東にそびえる明石山、鬱蒼とした山道を越えると最初にお目見えするのがこの「二つため池」だ。周りに民家はみやたらず、いやいや明石山中腹に民家発見。噂では魔女が住むといわれいる。いや天狗か。たぬきか?「イエスタディ・イエスタディ」のおじさんは言う「水門(ため池)をあけて遊んだらいけんよ」と。kawahri.jpg

重松清映画「疾走」と「下妻物語」は同じロケ地。 [全国のメディアより]

らしい。同じロケ地でも対照的な映画を撮ることができるのね。ただ、ダダッ広い田舎のヌケがあればいい。といってしまえばそれまでですが、北海道のようなちょっと北欧的なノリよりは、ちょっとアスファルトと土の路肩スメイルなのが切なくさせますね。話は戻して映画「疾走」のオープニングは山から家なめのダダッ広い田圃を左から右にカメラがパーンするんだが、これが灘崎町常山麓から七区に向けての風景にそっくり。茨城なのに。地元の我々も見間違うほどだ。それも現在の姿ではなく、3-40年前の家の無い頃の姿だ。まさに茨城で本来の舞台を再現できたのではないか。「晴れの国」と銘打っているが、その姿は切なくて、重い。(敬称略)nadasaki13.jpg

重松清映画「疾走」の茨城県児島郡。 [全国のメディアより]

映画「疾走」のロケ場は茨城県。しかし話の舞台はほぼ児島郡灘崎町らしい。映画冒頭の電車搭乗、進行方向左に海が徐々に見えてくる車窓からの風景は灘崎町および児島半島ではありえない。当然だ茨城だから。原作も別にほぼ灘崎のお話、いわゆる架空なのでどこだっていいし、だれも怒られることはない。しかしどこまで行っても直線、地平線に消えてしまいそうな七区の直線道路は「疾走」にお似合いなのだ。昔はヤンマー耕耘機。いわゆる「赤いトラクター」のロケが敢行されたという噂。それほどダイナミックでもあるし、少しもの悲しい風景が広がる。広がりすぎ。しかし、残念なことに「疾走」では関東からほど遠い岡山の県南にまでスタッフを移動することは出来ない。(敬称略)nadasski12.jpg

重松清「隣人」P17の抜粋。 [全国のメディアより]

「農地用地として補助金のを受けて開発されたため転用ができず、主たる産業はない」(町役場産業課)というものの、児島湖沿いに農地が広がる風景は、どこか日本人離れした雄大さを感じさせる。ちなみに農地の涯に地平線が見える場所は全国でも秋田県八郎潟とここ灘崎町の二カ所しかないのだという。〜中略〜彼の生家は、山沿いの集落にある。干拓が始まる以前からの、いわゆる旧集落である。もちろん彼が当時を知るはずもないのだが、かつては漁村だった故郷が干拓によって農村に変わってしまったという〜中略〜人為的につくり変えられた故郷〜漁村としてのアイデンティティを喪失してしまった故郷。」これは重松清「隣人」p17の抜粋。
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そんなクールな町民、岩本ナオ著「雨無村役場産業課観光課」。 [全国のメディアより]

「町名なしってことで・・・」とあいかわらずクールな「灘崎町」。まさに岩本ナオ著「雨無村役場産業課観光課」だ。「マンガの舞台として知らない土地は緊張してかけないのです」と断言する灘崎町出身マンガ家の岩本ナオ氏。本誌カバー表紙には庁舎屋上から象徴「常山」を望む。そして巻頭から登場する村役場は我々が約30年前の成人式で集合写真を撮影したまさにあの近代的建築の町舎。町舎道路を挟んだとい面の町並みのリアルさも二重丸。農道を走るトラクター。ヌートリア狩り。七区の花火大会。樹齢500年の大山桜。「わし出没注意」。なぜか一家に一個「ひょうたん」。そして「まるで他人事」のように過ごすクールな町民。。そんな「雨無村」。または灘崎町消滅のカウントダウンはもう始まってる。みたい。
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